「分かって終わる調査」から、「サービス改善につながる調査」へ。
障害者雇用支援を手がける株式会社ゼネラルパートナーズが語る、ノウンズの研修プログラム(全4回)で得た気づきと、チームに生まれた変化。
会社名 株式会社ゼネラルパートナーズ
お話しを伺った方 マーケティング部 シニアマネージャー 深谷 あゆみ様
事例ポイント

–––はじめに、貴社の事業内容と、マーケティング部のミッションから教えてください。
深谷:
ゼネラルパートナーズは、障害者雇用支援を全社で一体となって手がけている会社で、大きく2つの事業を展開しています。メインの事業は、障害のある方専門の転職エージェント「アットジーピー」。もう一つは、すぐに就職するのは難しいという方が、1年、2年と時間をかけて就職に向けたスキルアップトレーニングをする就労移行支援サービスの「atGPジョブトレ」。これらのサービスを通し、障害のある方の就職・転職を支援しています。
マーケティング部のミッションは、これらのサービスを知っていただき、ご利用者様を増やしていくことです。広告をはじめとする各施策にKPIを設定して集客を行い、CRM(顧客との関係づくり)の領域も担当しています。
–––普段はどのようなリサーチをされていますか?
深谷:
具体的な改善課題を起点にした調査もあれば、もっとマクロな視点の調査もあります。現在の市場には、障害のある方の雇用支援サービスは公的から民間企業のものまで複数存在しています。そうした競合と比べて自社がどう見られているのか、どれだけサービスを知っていただけているか、調査やインタビューで確かめています。
調査は企画から自部門で行っています。仮説を考えるところから始め、設問設計し、分析して結果を関連部署に発信するまでを担当しています。
–––企画から分析まで自走されていますが、「ここが難しい」と感じていたことはありますか?
深谷:
調査でよくあることだと思うのですが、分かったことを如何に本質的なアクションにつなげていくかが難しいと感じていました。昨今AI活用も進んできているからこそ、「分かるだけでは意味がない」という感覚がありました。
もう一つは、会社の方針として自部門に求められる役割が変化してきたことです。市場がスピーディーに変化する中、これから自社サービスを進化させるには、市場を正しく捉え、改善に向けた示唆が得られる調査がもっと必要になります。まさに「分かるだけ」を脱しなければならない局面を迎えていると感じていました。
–––そんななか、ノウンズとはどのように出会ったのでしょうか?
深谷:
きっかけはSNS広告です。最初に魅力を感じたのは、生成AIを絡めた調査のレクチャーがある点でした。複数の調査案件を並行する必要性も出てきて、限られたリソースの中で人力だけでの調査実施に限界を感じ始めていたため、アンケート調査案件における生成AI活用はタイムリーに求めていたものでした。
また、世の中には他にも調査研修サービスはありますが、他のプログラムは「教科書の内容を教わる」という印象のものが多く、1日研修を受けても「本を読めば十分だった」ということも稀ではないと思います。そんな中ノウンズさんの研修では、教科書的なテクニックではなく、調査の流れを再定義し、仮説の設定と打ち手検討から始めることの重要性を強調されていた点が他のサービスとは異なっていました。これらが決め手となって受講を決めました。

–––研修には、どのような役割を期待されていましたか?
深谷:
私たちマーケティング部門は、Webマーケティングを中心に経験を積んできたメンバーが多い環境です。そんな中、より広義のマーケティング活動を展開していくためには、市場調査や顧客理解が欠かせないと考えています。そこにはより多岐にわたる能力が求められます。そこで、チームとして調査プロジェクトを成功させるためにも、調査への取り組み方に対する「共通言語」をもつことが重要だと考えました。
それらを社内共通のノウハウに落とし込むには言語化が必要で、それを外部からの視点で体系的に整理していただけるのは、とてもありがたいことでした。
–––実際に受けてみて、内容や難易度はいかがでしたか?
深谷:
求めていた「共通言語化」ができてきたと感じます。個人的には、極端に言えば、「深掘りした仮説と改善案をどこまで持てているかで、調査の成果が決まる。」という教訓を新たにできたと感じています。Day4までほぼ毎回、講師の方からその重要性を伝えていただいたので、メンバー一同その重要性を理解し、目線合わせができたと思います。
研修だけで「できるようになる」ことを期待するよりも、どうすれば実り多い調査となり、逆にどのプロセスを疎かにすると失敗するかを再認識するきっかけになりました。
–––特に満足されている点はどこでしょうか?
深谷:
本質を見た調査の心得をインプットし、共通言語化できたことはもちろんですが、意外な気づきもありました。「調査の定義」自体に人それぞれ差異があると気づけたことです。調査の中にも色々あり、国勢調査のような実態を把握する目的の調査もあれば、課題発見・解決のための調査もあります。前者では網羅性が大事でも、後者ではある程度、仮説に基づいた恣意性が求められます。「分かりました」で終わる調査と、次につながる調査は違います。特に直近自部門が求められているのは後者の調査なので、目的にあわせ、網羅性と仮説のバランスは意識した方がよいね、といった意見が交わされました。
–––全4回のなかで、特に印象に残っている内容はありますか?
深谷:
やはり仮説を考えるプロセスです。課題に対する仮説があり、それを証明する根拠を得て、だからこのサービス案が必要だという因果関係を、飛躍や突っ込みどころがないよう一つながりのストーリーにする。仮説・示したいストーリー・設問を行ったり来たりしながら深めていく。それが今回教えていただいた、最も重要なことでした。この点はまだAIでも求める深度のアウトプットは出てこない部分だと感じています。企業に所属する者だからこそ持ちうる自社・市場理解を活用して、人の手で深めていきたい部分だと感じました。
毎回のワークで講師の方がお話しくださった、料理のプロセスの話も印象的でした。料理をするとき、いきなり材料を買いに行くことはありません。何を作るかという着地点があり、そこから逆算して材料を買いに行きます。Day3、Day4ではその考え方をワークとして応用しました。頭では分かっていてもいざ実践となるとできていない部分にも気づけたことが、大きな収穫でした。
–––社内での変化は感じていますか?
深谷:
実務で設問を考える段階になると、日々の業務においてスピードが求められる中で、ともすれば目の前の作業に追われ、仮説の深掘りが不十分になりがちな場面もあります。ただ、「深度ある仮説なくして調査の成功なし」といった心得がメンバー間でインストールできたので、調査進行を無理に急ぐのではなく、仮説検討にあえて時間を割けるようになってきたと感じます。「これで何が分かるのか」、「分かったことを、どうアクションにつなげられるのか」というシンプルな問いを繰り返しています。
メンバー間でも、「この調査で明らかにすべき事を踏まえると、設問はこうした方が良いのでは」など目的志向のコミュニケーションも生まれてきていて、少しずつ変化を感じています。
–––メンバーの反応や、講師やノウンズのアカウントプランナーの印象もぜひ聞かせてください。
深谷:
すべての研修を終えた後、社内でも振り返りの時間を持ちました。各々に学びがあったと同時に、やはり仮説や筋の良い改善案を考えることの難しさを改めて実感する声が多かったです。ただ、それでよかったと考えています。難しいという実感は、研修とワークを通して本質に立ち返ろうとしたからこそ得られたものだからです。
今期は私を含めた受講者全員がそれぞれ違う調査に取り組むため、「今受けてよかった」という声もあがっています。
ノウンズさんとのやり取りもスムーズで、ストレスに感じる点はまったくありませんでした。講師の方は大手の飲料メーカーなどで調査をされてきた方です。大手企業で実践されてきた調査プロセスを共有してくださったことで、「我々の調査プロセスは、大企業でも同じように取り入れられているものなんだ」という当たり前を知れた点も良かったと思います。 宿題に対するフィードバックも、こちらに気を配りながら伝えていただきました。Day3、Day4のワークでは「なるべく私たちのサービスに近いお題にしていただけないか」と相談したところ、調整いただけて本当に助かりました。

–––これから挑戦したいことと、ノウンズに期待することを教えてください。
深谷:
人材の市場は新規参入も激しく、一つの節目を迎えている印象があります。向こう10年を考えたとき、自社がどうなっていくのかを考える重要な一歩が今だと思っています。分かって終わりにせず、サービスにつながる示唆を自分たちが出すという責任を持って取り組んでいきたいです。
メンバーには今期の調査案件を通じて、この研修を受けたからこそ調査のプロセスを変えられたという実感と、これまでよりも現実的な示唆を導き出せたという実感を持ってもらいたいと考えています。
ノウンズさんには、「顧客視点に立つ」という感覚を講師の方がどのように身につけてこられたのか、言語化していただけることを期待しています。より深い学びになると思います。
–––最後に、まだ研修を導入していない企業様へ、メッセージをお願いします。
深谷:
これから本格的に市場調査を進めたい企業様や、調査を行っても有効な示唆を得られず頭打ちを感じている企業様には合うプログラムだと思います。調査のいろはというよりは、調査のスタンスや考え方を扱う内容だからです。
「調査をしましょう」となると、まず調査票の設計に目が向きがちですが、極端に言えば、最近では調査票は生成AIでもある程度作成できてしまいます。重要なのはその前段で、市場を正しく捉え、課題に対する仮説や実行イメージを事前に磨き上げることです。この前段プロセスを突き詰めることで調査の有用性は飛躍的に高まります。その気づきを得られるプログラムだと思います。
–––まとめ
「調査をしても、分かっただけで終わってしまう」。ゼネラルパートナーズ様が抱えていた課題は、リサーチに取り組む多くの組織に共通するものです。
全4回を通じて得られたのは、テクニックではなく、「仮説からサービスの変化までを一本のストーリーでつなぐ」という考え方と、それをチームで共有するための共通言語でした。
「難しいと感じたことも、本質に近づいている証拠」。深谷様のこの言葉は、リサーチを組織の力に変えようとしているすべてのチームへのエールでもあります。
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