わずか2万円の調査で約2億円のPR効果——広報を変えた“Knowns活用術”
- 会社名
エイブルホールディングス株式会社
- お話を伺った方
広報室 ブランドPRシニアマネジャー/ひとりぐらし研究所 所長
赤星 昭江様
※以下、敬称略
事例ポイント

ーーまずは、赤星さんのご担当領域について教えてください。
赤星:私はコーポレートブランド「エイブル」のブランドPRと、ひとり暮らし向けブランド「ひとぐら」の責任者担当として、社外向けのブランドコミュニケーション全般を統括しています。ブランドイメージやメッセージの一貫性を設計し、外部露出の質を担保することが主なミッションです。
ーー現在のブランドとしての狙いと、その背景をお聞かせください。
赤星:当社では長年、「お部屋探しのエイブル」としてブランディングに取り組んでおりますが、今年から新たにニッチ戦略として「ひとり暮らし=エイブル」という第一想起確立を目的に取り組みを開始しました。ロゴ認知は高い一方で、若年層では“賃貸仲介の会社”という認知が相対的に薄れてきており、そこで「お部屋探し」だけでなく、ひとり暮らしという属性に特化して、ライフスタイルに寄り添えるコンテンツを提供することで事業認知やブランドへの好意度を高めていく必要があると考えました。
そのために立ち上げたのが、『ひとりぐらし研究所』です。
ひとりぐらし研究所では従来の不動産サービスの枠を超え、ひとりぐらしを多角的に研究・分析することで、ひとり暮らしに関する実態や課題を掘り下げ、そこから得られた知見を実際のサービスに還元することを目的としています。

ーー『ひとりぐらし研究所』において、どのようなシーンでKnowns 消費者リサーチを活用されていますか?
赤星:『ひとりぐらし研究所』では、ひとり暮らしに関する“リアルな声”を定期的に発信するレポートコンテンツを展開しています。
「ひとり暮らし」をキーワードに、季節行事や社会トレンドに関する意識調査を毎月1本のペースで企画・公開しており、その調査設計から分析までをKnowns 消費者リサーチで行っています。
特に「カジュアルリサーチ機能」を活用し、短期間で設問設計から回答回収までを完結させられる点が大きな強みです。得られたデータはレポート記事だけでなく、PR TIMESでのプレスリリースとしても展開しており、テレビや新聞など主要メディアにも多数掲載されました。
ーーそのリリースを通して、素晴らしい成果を挙げられたんだとか。
赤星:『ひとり暮らしのお盆の帰省に関する意識調査レポート』がキー局を含む複数メディアに取り上げられ、PR換算で約2億円という効果を得ました。
この調査もカジュアルリサーチ機能を活用し、費用はわずか2万円弱。アンケート配信当日に800件を超える回答が回収できました。
「帰省する/しない」理由のほかに、「日常の連絡頻度×帰省有無」の相関や男女差など、属性別の特徴を可視化することで、“数字の奥にある物語”まで描けたことが成功要因だと考えています。
ーーわずか2万円で実施した調査が2億円もの波及効果を生むなんて、本当にすごいPR効果ですね。社内の反応はいかがでしたか。
赤星:お盆の帰省に関するレポートの成功を機に、『ひとりぐらし研究所』の価値が社内でも明確に認識されました。弊社で高校生向けに制作している副教材監修なども社内で相談を受けるなど、新しい業務へも広がっています。
やはり“数字で語れる”というのは強いですね。社内合意のスピードが上がり、「どの切り口で、いつ出すか」という本質的な企画設計に集中できるようになりました。
ーーKnowns 消費者リサーチ導入前には、どのような課題を感じておられましたか。
赤星:以前は『メゾンエイブル』というひとり暮らし女性向けサービスの会員に向けてアンケートを実施していました。しかし、回答者は既に当社と接点のある方が中心で、“まだエイブルを利用していない層”の意識を捉えきれませんでした。
また、回答インセンティブの設計や抽選・発送・個人情報管理など、事務工数とリスクが大きいという課題もありました。
外部調査会社に依頼した場合、1回の調査に数十万円以上、設計から納品まで2ヵ月近くかかってしまうこともあり、“いま話題のテーマをすぐ出す”というスピード感には対応できなかったんです。
ーーKnowns 消費者リサーチを導入された決め手を教えてください。
赤星:導入の決め手はやはりコストとスピードです。定額で“すぐ使える”価格設定でありながら、非接点層へのリーチと当日回収の即時性を両立できる。
これにより、社内の意思決定も格段に速くなりました。
ーー他業界とのコラボレーション施策にもKnowns 消費者リサーチのデータを活用されているとか。
赤星:たとえば、P&G様と行った「洗濯に関する共同企画」では、Knownsでひとり暮らし世代の洗濯習慣や困りごとを調査しました。
結果として、実家暮らしは朝に洗濯する人が5割に対して、ひとり暮らし派は夜に洗濯する人が多数派で、物件の設備条件としては、ベランダ付きおよび浴室乾燥付き物件の需要が高いという実態が明らかに。
そのデータを基にP&Gとエイブルのコラボサイトとして、いつでも快適にお洗濯ができるお部屋探しサイトをリリースしました。
つまり「なぜP&Gとエイブルが組むのか」を、データで説明することで、 “コラボそのもの”が目的ではなく、“ひとり暮らしのニーズに対してどのような解決策を提供するか“という想いや背景を明確にすることができました。その根拠を作るためにKnowns 消費者リサーチを活用しています。
ーー最後に、Knowns 消費者リサーチの導入を検討している企業へのメッセージをお願いします。
赤星:Knowns 消費者リサーチは迷わず、“一社一台”導入すべきサービスだと思っています。
PRの観点では、トレンドをスピード感をもって調べられる点が大きく、リリースを書く上で欠かせません。“思いついたらすぐに調査できる”という即時性が、広報・マーケティング双方の武器になっています。
また、これだけのスピードと精度で調査ができるのに、この価格で使えるツールは他にありません。
近い将来、「すべての会社がKnownsを導入している」——そんな時代が来るのではないかと、本気で思っています。
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