消費者の声を迅速に得ることで、業務スピードと質の向上
- 会社名
株式会社イプサ
- お話を伺った方
ブランドディベロップメント部
ストラテジー&コミュニケーショングループ
グループリーダー 倉本 直志さん (中央左)
商品企画グループ
グループリーダー 中村 燈さん (中央右)
黒澤 雅子さん (左)
三田村 和音さん (右)
※以下、敬称略
――Knowns 消費者リサーチを利用する以前、商品開発チームではどのような課題がありましたか?
中村 私達のチームは商品開発なのでプロダクトを通じて、お客さまの生活や気持ちをいかに豊かにするかだと思っています。そのためお客さまを理解することがとても重要だと考えています。
そのためお客さまを理解するデータツールも社内にたくさんあるのは事実です。
社内の売上データに加え、データ分析ツールも複数活用しています。
それらを活用し課題を見つけ、さらに顧客理解を高めるために調査を都度行っています。
しかし、都度調査は費用も時間もかかるので、すべての商品開発で実施できていないという現状がありました。

三田村 市場のトレンドや消費者のニーズを察知し商品企画を行っていますが、調査ができない場合は、デスクリサーチでターゲット理解を深め、提案の根拠集めをしていました。
とにかく必要なデータを集めるのに時間がかかるんです。
時間をかけても、目当ての資料やデータにたどり着けるとは限らないので、データ探しに時間をとられて、企画を考える時間に追われることもありました。
やっと集めた材料で提案を行っても、継ぎ足しのデータ資料で根拠としては乏しい・・・そのため議論も建設的にできないといった負の連鎖も起こってました。
――商品開発の初期段階の市場調査として、消費者のデータを迅速かつ正確に収集することの難しさとコストに課題があったということですね。Knowns 消費者リサーチの導入で解決できましたでしょうか?
黒澤 初めてKnowns 消費者リサーチを使用したのが、根拠が乏しく再提案となっていた製品の開発時でした。私達の仮説は正しいのか検証するために、Knowns 消費者リサーチのカジュアルリサーチを活用しターゲット調査を行うことにしました。再提案までの時間もなかったので焦っていたのですが、2、3日ですぐ調査結果が出てきました。
しかも、PC画面でグラフになって見ることができ、理解も早くでき助かりました。そのまま資料を貼り再提案したところ、決裁者のターゲット理解もすすみ、無事決裁されました。
何よりもお客さまの声は強いと、その時、あらためて実感しました。
またお客さまの声を短時間で収集できることに驚きました。

三田村 カジュアルリサーチの単純集計結果はグラフ化されており、パッと理解もでき、そのまま資料貼り付けで楽なのですが、クロスの集計は調査結果をダウンロードして自分で集計のため・・・時間かかっています。
ノウンズ櫻井 大変失礼しました!実は、クロス集計も簡単操作で自動でできるようになっています。次回の定例会もしくは、ミーティングを予約させていただき、ご紹介させてください!
三田村 是非!助かります
黒澤 カジュアルリサーチで簡単に調査できるため、会議や打ち合わせはスムーズになりました。そして消費者データがあるとターゲット理解が進むためか、今までは手前の部分でストップしていた議論が、少し進んだ意見が交わされるように変化しています。
ノウンズ櫻井 良い変化ですね!
黒澤 それと調査結果をみて、意外な発見もあります。
三田村 それ多いですよね!アイシャドーもニキビの調査でも意外な回答結果もあって、開発チームで盛り上がったり、実際に企画アイデアにつながってます。
黒澤 結果をみて新しい疑問や仮説も生まれているので、これを繰り返してより良い企画につながる使い方をしなきゃ!ーって昨日、まさに話してたところです。
カジュアルリサーチを通じ、イプサのターゲット層からのフィードバックを迅速に得ることで、開発のスピードと質が向上しています。
ーー調査コストの課題はどうでしょうか?
中村 Knowns 消費者リサーチのお値段は本当にびっくりするぐらいの価格(笑)
こんな価格で調べれるんだっていう驚きがありました。
なので、チーム内で気になったらとりあえず調べよう!ってなっています。
ーースピードとコスト面で満足頂いていますが、Knowns 消費者リサーチを導入してから、実際にはどれくらいの作業時間やコストが削減されましたか?
中村 調査が部分的にしかできていなかったため、ちょっとした疑問についてもリサーチできるのはとても良いですね。手軽さだけでなく、コスト面も負担が少ないので。大体、調査って数百万単位だったのが、数万円で出来てしまうので。感覚的に調査コスト約80%減の感覚なので気軽に使えてます。
三田村 お客さまを理解し企画するためのデスクリサーチを全くしないわけではないけど、全ての根拠をデスクリサーチでする必要がなくなったので、データを集めるための時間は70〜80%くらい短縮できています。

三田村 また大規模の調査は関係部署が増えるんです。研究所とか調査部門とか。
関係者が増えると調整時間もとられますし、個人的には失敗できないプレッシャーを感じるので、数万円で気楽に知りたいことを聞けるというのは、気持ちも楽になります。
黒澤 そうね。大規模調査の予備調査としての利用で失敗のリスク軽減にもなりそうですね。
新興ブランドや日々の市場の変化をKnowns 消費者リサーチでチェック
ふとした疑問やアイデアをデータで成功に近づける
ーーちょうど倉本さまがいらっしゃいましたので、前後しますが、Knowns 消費者リサーチ導入を決めたきっかけをお聞かせください
倉本 遅れてすいません。
現在、イプサでは商品開発のチームとグローバルでブランドを管理しているグローバルチームがKnowns 消費者リサーチをよく利用しています。
導入決定したのは、僕が所属してるグローバルチームになります。
イプサは、トラッキング調査などを行っていますが不十分な部分もあります。
例えばトラッキング調査では、あたり前ですが、データが出てくるタイミングも項目も固定されており、なかなかフレキシブルな対応は難しいです。
良くも悪くもイプサを軸にした項目に固定されています。
一方で市場は日々変化しています。
変化を感じたときに、スペシフィックな項目である必要はなく、一般的な広い項目でその時のデータを見たいという気持ちがありました。
まさにKnowns 消費者リサーチは一般的な項目だけど、どのブランドも一律に毎日新しいデータが入っていて、知りたいと思ったときにタイムラグなくサクッと見れるところに魅力を感じました。
また調査対象のブランド数もどんどん増やしてくれるので、新興ブランドのデータを気軽に見れることが既存の調査ではカバーできないポイントで決めました。
ーーありがとうございます。世の中の変化に対し、今の最新データを見れるところに魅力を感じていただいたのですね。
倉本 他にもあります。
商品開発のチームがよく利用しているクイックな調査「カジュアルリサーチ」は、これからブランドを成長させるのに欠かせないと思いました。
顧客理解は非常に重要です。
顧客理解での疑問解決をスピーディーにローコストでできるのは、事業をスピーディーにすすめるためには欠かせないと思っています。
僕は、イプサを担当する前も他の化粧品のブランドをいくつか担当していました。
当時、調査で失敗した経験もあります。費用も時間もかかるし、何か得られる調査って実はすごく難しいと思っています。
経験で学んできたのは、消費者調査って仮説が重要ってことでした。
仮説を考えるためにもヒントとなるデータが必要ですし、それを気軽に使える環境が出来るのは理想でした。

倉本 例えばですが…イプサに「セラムゼロ」っていう美容液があります。
ゼロにこだわってるから、今度アルコールフリーのビールとコラボしたらいいんじゃないかとアイデアが出たとします。
じゃあ、どのビールブランドを選んだらいいだろう?
ちょっと知りたいけど、その調査するほどのレベルじゃない。
こんなことって企画を考えているときっていっぱいあるんですよ。
ノウンズだと、ブランド×ブランドでもデータを見れたりしますし、
「化粧品×ビール」の相性もすぐ見れたりしますよね。
ここで意外にもイプサと最も相性がいいビールブランドのターゲットが狙い通りだったら、盛り上がるし企画も本格化させるべきってなりますよね。
そこで生まれた疑問をサクッとカジュアルリサーチで指定したセグメントに気軽に質問しながら企画を尖ったものにしていくことができる。
これがKnowns 消費者リサーチの強みかなと思っています。
ーーありがとうございます!グローバルチームでは、Knowns 消費者リサーチを商品開発チームとは違う使い方をされているのですか?
倉本 基本のデータで広く顧客状況を把握しています。そこから疑問や仮説がでてきたら、カジュアルリサーチで都度検証しています。
ただグローバルチームでは、Knowns 消費者リサーチのカジュアルリサーチで仮説にある程度確信がもてたら、他社のリサーチ会社での大規模調査に切り替えています。リサーチ会社を使い分けしています。
ーー大規模調査にKnowns 消費者リサーチを使わない理由はなんでしょうか?
倉本 そうですね。単純にグローバルで調査したいからです。イプサは、日本だけじゃなく、中国などアジアも大きな市場になるため、グローバルな調査が必要です。グローバルの調査費用は莫大になることもあるので、日本市場をKnowns 消費者リサーチでスモールに調査してから大規模調査をすすめています。
ノウンズ櫻井 なるほど!今年からノウンズでもアジア調査ができるようになりました。おそらく今よりも費用は安いかもしれません。ただまだできることは限られるので、あらためてご紹介させてください。
倉本 ホントに?! 気軽にできると嬉しいので早速、案内よろしくお願いいたします。
ーー有効にご活用いただけているようで嬉しい限りですが、導入前とイメージが違ったとかありますか?良くも悪くも。
中村 導入前からKnowns 消費者リサーチのパネルはポイ活の人たちなので、プレステージに合うのかみたいな議論は出ていました。
使ってみて問題ないという結論に至っています。
他の調査会社とほぼ変わらないデータと実感できています。
倉本 Knowns 消費者リサーチの売りの1つだと思いますが、インターフェースが優れてますよね。
マーケティング発想で作られてるから使いやすい。
使いにくいツールだと、エクセルがそのまま貼り付いたようなじっくり数字を読まないと状況判断ができないものもありますが、Knowns 消費者リサーチは直感的に理解できるところが、データ分析になれていないマーケティング初心者でも苦手意識なく向き合えると思います。
三田村 操作も感覚的にできるので困ってないです
中村 Knowns 消費者リサーチを活用し、イプサはこれからも消費者の気持ちやニーズに迅速かつ的確に応えられるよう努めていきたいと思っています。