ソーセージ業界の市場分析をしてみた
ソーセージ業界の市場分析と紹介
ソーセージは、食卓では欠かせない加工肉製品の一つ。
今回はその、ソーセージ業界についてノウンズのデータを活用しながら分析してみましょう。
主要な提供者としては、日本ハム、プリマハム、伊藤ハムなどの大手食肉加工メーカーが挙げられますが、全国各地に地域密着型の中小規模のソーセージメーカーも多数存在し、多様な製品が市場に出回っています。
ソーセージには、フランクフルト、ウインナー、チョリソ、実は多様な種類があり、みなさんが知らず知らずのうちに食べているものが実は少し違った製品だったということもあります。
今回は、そんなソーセージ業界についてKnowns 消費者リサーチならではの視点から紐解いてみます。
マーケターさんやメーカーさんのお役に立てると嬉しいので最後まで読んでみてください。
ソーセージ業界ポジショニングマップ
認知度ポジショニングマップ
ここでは、まずソーセージ業界の認知度について、紐解いてみましょう。
Knowns 消費者リサーチでは、アプリユーザーの方に毎日様々なブランドについてのアンケートを取っていて、認知度やブランドイメージついてのデータを取得しています。
その中のデータからご紹介しますね。
■認知率と好感率のポジショニングマップ(Knowns 消費者リサーチ調べ)

認知度を縦軸に、好感率を横軸にポジショニングマップを作成してみました。
ニッポンハムのシャウエッセン、プリマハムの香薫、伊藤ハムのグランドアルトバイエルンの順に認知度・好感率ともに高くなっています。
認知度と好感率も相関していることがお分かり頂けると思います。
■潜在顧客層の割合と好感率(Knowns 消費者リサーチ調べ)

横軸の潜在顧客層はノウンズ独自の7 Journey Mapの「チャンス」「きっかけ待ち」の層。認知はしているけど、購入経験がない方を指しています。
例えば右上にあるプリマハムでは、潜在顧客は17%いますが好感率は高いんですね。
購入したいと思っているユーザーも多いので、この層に対して何か動機づけをしてあげると、購入に至るケースは増えてくる可能性があります。
反対に、一番上にあるシャウエッセンは、下記のことが言えそうです。
・他の好感率の高いブランドよりも潜在顧客層が少なく、購入経験のある層が多い。
・潜在顧客層のなかでも他のブランドと比べても好感率が高い
イメージポジショニングマップ
ブランドのイメージについてもポジショニングをみてみましょう。
認知度などとは少し違った観点でブランドを見れるはず。
ソーセージブランドに対してユーザーが実際にどのような印象を持っているかがわかれば、マーケティングの方法もより精度が上がるはず。
■「家庭的×コスパ」の印象があるブランドはどれ?(Knowns 消費者リサーチ調べ)

「家庭的×コスパ」のブランドでは、下記のブランドがどちらも高い印象を持っている群として出てきました。
・ニッスイ おさかなのソーセージ
・ニッポンハム ウイニー
・伊藤ハム ポークビッツ
・プリマハム 香薫
■ワクワクしたりステイタスとして捉えられているブランドは?(Knowns 消費者リサーチ調べ)

横軸に期待感・ワクワク、縦軸にステイタス・優越感などを取ると、また「ジョンソンヴィル スタックパック」というブランドが出てきました。
どんな指標でブランドをみてみるかで、ブランドの優位性が見えてきます。
ノウンズでは、45項目のイメージ指標があり、どう組み合わせるかでおよそ2,000通りのポジショニングマップを確認できます。
自社ブランド/取引先のブランドが、どの軸であれば優位性が取れるのか、またはベンチマークできるのかが、ワンクリックで可視化されてみることができます。
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香薫のブランド認知度を徹底調査
ソーセージ業界の市場全体について、ノウンズで蓄積されている情報をもとに分析してみました。
ここからは、ソーセージ業界のなかでも特定のブランド「プリマハム 香薫」に絞って分析をしていきましょう。
ブランド認知調査
下記の表は、ノウンズが独自に作った「7 Journey Map」です。
あるブランドについて、
知っているか知らないか、買ったことがあるかないか、などをアプリユーザーに毎日ランダムに質問をして、情報取得をしたデータを基に作成しています。
■プリマハム香薫 7 Journey(Knowns 消費者リサーチ調べ)

例えば、「未認知層:28.9%」というのは、アンケートを取った際に香薫のことを知らない層のことを指します。それ以外の約71%は香薫のことを認知している層ということですね。
ブランドロイヤルティ調査
■プリマハム香薫 7 Journey(Knowns 消費者リサーチ調べ)

反対に、「積極ロイヤル:19.2%」と右上にありますが、こちらは、これまで購入した方のなかで、次回以降の購入意欲も高い方を指します。
企業のマーケティング活動は、
知らない方に”いかに”知ってもらい、知っている方に”いかに”手に取ってもらい、一度購入いただいた方に”いかに”もう一度購入頂くか、を考えてファンを作っていく活動ともいえます。
つまり、この7 Journeyの右上へ、ユーザーを移動させていくこととも言い換えられるのです。
このマップがあると、以下のようなことを考えてみるきっかけになります。
・ボリュームが多い顧客層はどこか
・次に狙うべきターゲットの選定
・施策のターゲットがあっているか
さらに想像を膨らませてみると、下記のようなこともでてきますね!
・他のブランドと比べて認知率の差はどうだろうか?
・年齢層に応じての認知率の差はどうだろうか?
・ロイヤル層の差はなぜ生じているのだろうか?
香薫のブランドイメージを調査
どんなイメージを持っていて、そのイメージはどう変わっているのか?
次は、ブランドに対しての「印象」について。香薫に対してのイメージを分析してみましょう。
■プリマハム香薫 時系列イメージ分析(Knowns 消費者リサーチ調べ)

※24年10月~25年3月は集計中です。
半年ごとに集計したデータで、それぞれのイメージについてのポイントの推移を線グラフにしたものです。
36%以上のユーザーが、24年の3月までは「家庭的・安堵感」を持っていましたが、次の半年で32%台まで下がっています。
反対に、「ベーシック・定番的」という数字が右肩上がりで上がっており、最新のデータでは35%までになっています。
香薫に対してのユーザーからの印象に変化があったことがわかります。
この時期に、何があったんでしょうか。
もしくは戦略を変えて、それが功を奏しているのでしょうか。
日々マーケティングをされている方は…気になりますね。
どんな言葉を使って香薫を表現している?
イメージについては、まだまだ考えることがありそうですが、
ノウンズではユーザーの方が、香薫に対しての印象を自由記述しているデータも蓄積しています。
■プリマハム香薫 商品・サービスへの意見(Knowns 消費者リサーチ調べ)

ここからは、ユーザーの感情がそのまま読み取れますね。
なかなか取得しづらいユーザーの声を、ノウンズでは日々収集しているからこそ、このようにご覧頂けるのです。
Knowns 消費者リサーチ