子供が夢中‼大人気”子犬”アニメの視聴者に響くコラボグッズとは?
こんにちは!ノウンズライターのTです。
皆さん、今大人気の”子犬”ってご存じですか?
そう!パウ・パトロールです!
「パウ・パトロール」はカナダ制作の幼児向けテレビアニメで、2013年8月の北米での放送開始、日本では2019年4月からテレビ東京系列にて放送されています!
参考:テレビ東京 世界中160以上の国と地域で放送の大人気アニメがついに日本上陸!「パウ・パトロール」放送決定! / テレビ東京
カラフルな配色にかわいい子犬がたくさんいて、画像を見ただけで元気が出ますよね!
筆者には4歳と7歳の子供がいるのですが、下の子が産まれる少し前に日本上陸したこのアニメ。
まだ4年なの!?と今回調べて思うくらい、その人気の勢いは凄まじく、幼い子供がいるご家庭ではほぼ全ての親御さんが知っているのでは?と思うくらいです。
(公園や保育園に行ったら必ず一人はパウ・パトロールの洋服を着ているくらい!)
さらに、2023年12月15日には劇場版最新作『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』も上映スタート!
参考:映画「パウ・パトロール」パウっと興収8億円突破、新たな入場特典はパウパト大集合 / 映画ナタリー
その興行収入が日本国内8億円、全世界2億ドルを突破したとニュースになりました。
前作の興行収入を約1週間で超えてきていて、その勢いを感じられます!
そんな大人気のパウ・パトロール(通称:パウパト)!
今回はこの「パウ・パトロール」がなぜこんなに人気なのか、そしてコラボグッズの展開について分析していきたいと思います!
パウ・パトロールとは
そもそも、このアニメ。どんな内容のアニメなのでしょうか。
「レスキュー・アクション・アドベンチャー」をテーマとして、10歳の人間の少年・ケント(英名:Ryder)と「パウ・パトロール」と呼ばれる様々なアイテムを搭載した6匹の子犬による活躍が描かれています。
原案は「ボブとはたらくブーブーズ」というアニメの原作も手がけているキース・チャップマン氏。
現在、160カ国以上の国や地域で放送され、視聴率1位を記録しているとのことです。
車を使ったアニメを制作したかったと見えるキース・チャップマン氏ですが、「車✖️子犬」の最強コラボとは!!御見逸れ致しました。
キャラクター紹介
個性豊かなキャラクターも見どころの本作品。
紹介しきれないくらいたくさんのキャラクターが作中に出てきますが、メインキャラクターは以下の通り。
■キャラクター一覧 パウ・パトロール(ノウンズ独自作成)

最高のチームですよね…
さらに、最新映画では元モーニング娘の安倍なつみさんが声優を務めたと話題のリバティ(犬種:ダックスフンド)も再登場!
他にも新たなキャラクターがこれから出てくるとの情報もありました。
楽しみです!
ちなみに、日本での人気犬種ランキングは以下の通り。
ランキング1位は14年連続で「トイ・プードル」が獲得したとのこと。
トイ・プードルやチワワのキャラクターの活躍も見てみたいですね!
参考:最新版!『人気犬種ランキング2023』トイ・プードルが14年連続1位、MIX犬がチワワを抑えて初の2位 / アニコム損害保険株式会社
一方、「パウ・パトロール」が生まれたカナダは、、、というと、残念ながら統計データとしては存在していませんでしたが、以下のような参考になりそうなデータはありました。
結果、日本ランキングでは10位圏外の「ラブラドール・レトリバー」が1位!
カナダにおいては26年間連続1位、アメリカでも30年間1位を保ってきたということですから、北アメリカにおける絶対的な人気犬種のようです。
上記を見ると、
1位のラブラドール・レトリーバーは「ズーマ」
(2位のゴールデン・レトリバーと同じレトリーバーで体毛や性格などが少々異なる)
3位のジャーマン・シェパードは「チェイス」
5位のフレンチ・ブルドッグは「ラブル」
(4位のプードルと10位のスパニエルとのミックス犬に近いのが、コッカープーとも呼ばれる「スカイ」)
などと、ランキング上位の人気犬をメインキャラクターに選んだ様子が見られます。
日本は住宅事情等もあり、小型犬が人気ですが、カナダ含め北アメリカでは大型犬が人気となっています。
それを子犬としてキャラクター化することで、日本においても受け入れられやすくなっているのではないか?と思いました!
コラボグッズの数々
そんな子供に大人気のパウパト。
公式グッズの他に、遊園地・洋服・食品など色々なグッズとのコラボも絶えません!
参考:日本初の期間限定遊園地コラボ「パウ・パトロール™」|「パウっとフェスinさがみ湖プレジャーフォレスト」7/14₍金)より開催 / 富士急行 / PRTIMES
参考:GAP / スナップ一覧 / Kids&BabyCoordinate
最近では、ららぽーとなどの大型商業施設や住宅展示場への誘客にも積極的に活用されている様子。こちらの最新情報にも目が離せません!
データで見るパウパト
基本データ
と、いうことで、何となくパウパトについて分かったところで、Knowns 消費者リサーチで、まずはデモグラを見てみましょう。
ブランド認知率は約30%。筆者の印象よりは少なめです。
やはり子供向けアニメなので、全体で見ると、まだまだ認知率は低いようです。
認知しているのは、男性の方がやや多く、年代で言うと35歳〜39歳が最も多く、次いで40歳〜44歳・30歳〜34歳でした。
■エンタメデータ_パウ・パトロール 認知率/好感率(Knowns 消費者リサーチ調べ)

■デモグラフィック分析_パウ・パトロール 認知あり(Knowns 消費者リサーチ調べ)

子供の有無についても調べてみたところ、やはり予想通り、認知者に子供がいる方が多いことがわかりました。
■デモグラフィック分析_パウ・パトロール(Knowns 消費者リサーチ調べ)

※アンケート回答者全体・認知あり
次に、イメージ分析を見てみると、「ほのぼのする」がアニメ(キッズ)ジャンル平均である赤丸よりも突出しています。
次いで「心温まる」「ユーモア溢れる」イメージのようでした。
■イメージ分析_パウ・パトロール(Knowns 消費者リサーチ調べ)

ちなみに、「パウ・パトロール」が好きな人が他にどんなアニメが好きなのか調べてみたところ、1位は「きかんしゃトーマス」でした!
確かに、カラフルな色使いや働く乗り物がモチーフな点は共通しています。
ただ、動物が主役の「パウ・パトロール」に対して、機関車を擬人化している「きかんしゃトーマス」は筆者の中ではカテゴリーとして遠い印象があったので、少し意外でもありました!データって面白いですね。
■アニメ相関分析_パウ・パトロール 特徴差順(Knowns 消費者リサーチ調べ)

ちなみに「きかんしゃトーマス」と言えば、イギリスのウィルバート・オードリー牧師が創刊した『汽車のえほん』が原作ですが、その歴史は1945年からととても古く、誰もが知る大人気アニメです。
日本での放送は1990年から。2019年から放送開始の「パウ・パトロール」と比べるとその歴史はとても古いことがわかりますね。
アニメ(キッズ)におけるポジショニング
では少し広げて、他の子供向けアニメと比較すると、どうでしょうか。
認知度✖️好感度でポジショニングを見てみると、以下の結果でした。
一番右上は「となりのトトロ」!大名作ですから、納得です。
パウパトはまだまだそれに比べると認知度も好感度も低くなっています。
でも、知らない人や好き嫌いどちらでもないという回答がまだまだ多いものの、一方で嫌いという割合はかなり低いので見ている人たちからの根強い支持がありそうです。
また、他に出ているアニメが、日本アニメや世界的に有名なディズニーやスヌーピーなどが多いので、それと比べるとここ数年でできた作品としては善戦しており、長く放映され続けることでもっと右上に近づく余地が十分にあると言えそうです!
■ポジショニング分析MAP_アニメ(キッズ) 好感度×認知度(Knowns 消費者リサーチ調べ)

ただ、先程名前が上がった「きかんしゃトーマス」は、パウパトに比べ圧倒的な認知率!
約92%とは!すごすぎます!
また好感率も約33%とパウパトよりも、約20%程も高い結果に。
恐るべし、トーマス!!
■エンタメデータ_きかんしゃトーマス 認知率/好感率(Knowns 消費者リサーチ調べ)

「きかんしゃトーマス」を認知しているのは、女性の方がやや多く、年代で言うと45歳〜49歳が最も多く、僅差で50歳〜54歳、次いで40歳〜44歳でした。
パウパトよりは年齢層が上だとわかります。
■デモグラフィック分析_きかんしゃトーマス 認知あり(Knowns 消費者リサーチ調べ)

余談ですが、2023年放送から、それまで3DCGで制作されていたのが、2Dアニメーションに変更になったの、ご存知でしたか?
先程のキャラクター画像で「あれ?こんなのだったっけ?」と感じられた方は、こちらの画像の方がしっくりくる方かもしれません。
結構イメージ変わりましたよね。
そこで、イメージ時系列分析を見てみたところ、「ほのぼのする」というイメージが少しずつ低下してきており、逆に「ユーモア溢れる」というイメージが上昇傾向となっていました。
アニメーションのイメージによる変化がデータで見られるのは面白いですね!
コラボ需要分析
ここで再度パウパトに戻ってみたいと思います。
前段でコラボについても触れたので、コラボ需要についてもデータで見てみました。
その結果、全体平均と比較して10%も多く、コラボ商品を欲しいと思っている方がいるという結果に!
■グッズ需要分析_パウ・パトロール(Knowns 消費者リサーチ調べ)

さらに、どんなグッズが欲しいのか、調べてみたところ、「ホビー(フィギュア、コレクション玩具)」がジャンル全体でもパウパトも1位だったのですが、特徴度で言うと、「菓子」が最も平均比でパウパトに求められえているグッズであることがわかります。
就学前のお子さんターゲットの番組だからこその結果かもしれませんね。
■グッズ需要分析_パウ・パトロール(Knowns 消費者リサーチ調べ)

SNS利用分析
さらに、SNSの利用状況についても見てみました。
パウパトを認知している人は、アニメ(キッズ)ジャンル平均と比べて、SNS利用している、という結果が出ています。
■SNS利用状況分析_パウ・パトロール(Knowns 消費者リサーチ調べ)

中でも、特に、Instagramを閲覧・投稿している割合が高いと言うこともわかりました。
前段で見た結果と合わせると、コラボお菓子を出して、Instagramで告知すると効果あり?!でしょうか。
■SNS利用状況分析_パウ・パトロール(Knowns 消費者リサーチ調べ)

調べてみると、現在公式Instagramはカナダのもののみのようで、全て英語でした。
(公式でなければ沢山ファンの方が情報発信をされている様子が見て取れましたが)
参考:PAW Patrol / @pawpatrol / Instagram
公式Xは日本から出ているようです。
ただ、日本語対応のInstagramがないのは勿体無いですね。
(Facebookも公式のものはありませんでした。)
参考:パウ・パトロール公式 / @pawpatrol_jp / X
ちなみに、サイコグラフィックデータで消費価値観を見たところ、「ブランド消費」「ステータス消費」「レビュー熟考消費」などが上位見られるため、SNSきっかけで消費行動を起こす際は、価格というよりも価値の訴求を口コミ等を活用しながら行うと良さそうです。
■サイコグラフィック分析_パウ・パトロール 認知あり(Knowns 消費者リサーチ調べ)

一方、競合となりえる「きかんしゃトーマス」の認知者は、ジャンル平均ほどのSNS利用状況であり、Facebookが若干他媒体より閲覧・投稿がある様子でした。
■SNS利用状況分析_きかんしゃトーマス(Knowns 消費者リサーチ調べ)

■SNS利用状況分析_きかんしゃトーマス(Knowns 消費者リサーチ調べ)

調べてみると、ありました!公式Facebookページ。
他にもInstagram・Xにて公式ページがありました。
SNSに注力している様子が伺えます!
参考:きかんしゃトーマス公式Instagram / @thomasandfriends_jp / Instagram
参考:きかんしゃトーマス【公式】/ @ThomasNo1_JP / X
ちなみに、こちらでもサイコグラフィックデータで消費価値観を見たところ、「コスパ消費」「良いモノ長もち消費」「お得感重視消費」「直感消費」などが上位に見られました。
SNSきっかけで消費行動を起こす際は、パウ・パトロールと相反して、わかりやすい価格訴求と価値訴求が良さそうですね!
■サイコグラフィック分析_きかんしゃトーマス 認知あり(Knowns 消費者リサーチ調べ)

次にヒットしそう⁈なコラボ商品考察
今までたくさんコラボをしてきているパウパト。
せっかくなので消費者の皆様が求められている【コラボ菓子】について、筆者独自に分析し、次なるヒット菓子を考えてみたいと思います!
まず、パウパトを認知している比率が高かった、女性・35歳〜39歳・子供有りのデモグラで企業相関を見てみると、食品の中で相関が最も高い企業は「フォーモストブルーシール」でした。
(ちなみに、女性・35歳〜39歳を除く子供有りだけのデータでも同様の結果)
■企業相関_パウ・パトロール 特徴差順(Knowns 消費者リサーチ調べ)

あの沖縄で有名なBLUE SEALです!
カラフルでポップなBLUE SEAL、もはやパウパトロールのキャラクターイメージカラーに見えてくるのは私だけでしょうか★?
(チェイスはバニラ、スカイは沖縄紅イモ、ズーマは沖縄マンゴー・・・)
キャラクターとのコラボアイスといえば、筆者の中ではサーティワンアイスが有名なイメージでしたが、調べてみると、2023年11月には「ハリー・ポッター」、2023年9月には「スーパーマリオ」のコラボアイスが発売されていました!
どちらも世界的な人気作品とのコラボですが、特に「スーパーマリオ」のコラボアイスは持ち帰りカップが「ヨッシーのタマゴ」になっていたり、エコバックが付いていたりもして遊び心やレア感が豊富な内容となっています。
意外にも、「パウ・パトロール」とのコラボはまだしていないのですが、需要はありそうですよね。
先述のような遊び心やレア感は、サイコグラフィックで「ブランド消費」「ステータス消費」「レビュー熟考消費」が上位だった「パウ・パトロール」認知者には、価格よりも価値訴求が好まれるため、刺さりが良さそうだな〜と思いました!
ヨッシーづくしのスペシャルセット✨
— サーティワン アイスクリーム (@BR31_Icecream) September 3, 2023
「ヨッシーのタマゴセット」
付属のシールでデコると、まるでヨッシーのタマゴ😳!?なタマゴ型カップ8コにアイスクリームを入れてお持ち帰り🍨BOXもオリジナルデザイン❗たたむとヨッシーのタマゴに変身するエコバック付きだよ👍
詳細👉https://t.co/rbLCBoayZH pic.twitter.com/4hb5IyhLiv
また、先程と同じデモグラでブランド相関を見てみると、スナック菓子(ポテトチップス以外)の中で相関が最も高いブランドは「なげわ」でした。
他にも色々なブランド相関を見てみると、こことのコラボも良さそう!とアイディアが湧いてきます。
■ブランド相関_パウ・パトロール×スナック菓子(ポテトチップス以外) 特徴差順
(Knowns 消費者リサーチ調べ)

なお、先述の企業相関でみたアイスは”お菓子”の分類ではないかと思うので、相関2位のチチヤスのヨーグルトや相関4位のツナをお菓子感覚で食べるシーンの提供、といったコラボもありなのでは?と感じました。
アイス・ヨーグルト・ツナのいずれも、調べた限り、これまでにコラボ実績はないようでしたので、今後の動向に期待です!!
コラボ玩具・ぬいぐるみ・雑貨などの製造・販売を行っているタカラトミーアーツ社のホームページにはやはりスペシャルサイトも設置されておりましたが、お菓子の品揃えはない模様。是非、今後増やしていって頂きたいです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まとめると、
- 「パウ・パトロール」の認知率は約30%
- 認知している人は35歳〜39歳、女性が多い
- SNS利用が多く特にInstagramを閲覧・投稿している割合が高い
- 「パウ・パトロール」が好きな人は他に「きかんしゃトーマス」を好む特徴がある
- コラボ需要が最も高いのは「菓子」
└アイス・ヨーグルト・ツナとの相性の相関も! - 認知者の消費価値観は「ブランド消費」「ステータス消費」「レビュー熟考消費」などが上位
- 公式SNS日本版はXのみ
でした。
長く愛されるアニメを作るって、本当に大変ですよね。
今回取り上げた「パウ・パトロール」、カラフルな色使い・働く乗り物がモチーフであることに加え、ターゲットである子育て世代が利用しているSNSで、自ら発信したくなる可愛い子犬が主人公であることなどが、消費者に支持されていると思いました。
(だから公式SNSは少ないが、波及効果が高いのでは?)
そんなターゲットが求めているコラボ商品、是非ラインナップを増やしていっていきたいですね!!
筆者としては、これからも消費者の一員として、人気を下支えできればと思います。